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通信の最適化について

通信の最適化を各主要キャリアが実施するようになりました。(一部会社は停止している)
では、何故騒がれているのか、そもそも通信の最適化は何をしているのかについて想定ですが、書いていきたいと思います。

※ここに書いてあることが全て正しい訳ではありません。

通信の最適化って?

通信の最適化の最大の目的はキャリアとユーザの端末間の通信量を減らすことです。また、通信には上り(upload)、と下り(download)の2つがあり、ここでの、最適化は下りに限定されます。更に、httpsなど、通信をすべて暗号化しているものは最適化の対象にはなっていません。(倫理的問題)
では、画像データの圧縮に関してのプロセスを見て行きましょう。

スライド1

  1. ブラウザなどから画像をリクエスト
    リクエスト時にUser-Agentのheader情報が付く

  2. キャリアのproxyサーバから画像データをリクエスト

  3. webサーバが画像データをキャリアのproxyサーバへ送信

  4. 画像圧縮
    User-Agentの端末情報に基づいて画面サイズを判定し画像の圧縮量を決めている(?)
    exif情報の破棄(?)

  5. 圧縮済みの画像を端末に送る
    端末側で画像が圧縮済みか簡易に判定することは出来ない

基本的に以上の様な処理をしていると予想されます。
この最適化には以下の様なメリット、デメリットがあります。

  • メリット
    • 通信量が減る為、通信時間が減り、電池消費が減る
    • 送られてくる画像が圧縮済みなので画面に表示する際の処理が短時間で済む為、電池消費が減る
  • デメリット
    • 画像データによっては逆に容量が増える
    • 圧縮されたデータは元のデータに戻すことは出来ない
    • 著作権問題
    • 圧縮によって画像サイズが変わってしまいサイトのレイアウトが崩れる
    • 最適化の基準が非公開の為、サイト側で画像がどうなるのか管理できない
    • アプリの通信でも通信の最適化がされるため、不具合が発生する可能性がある

現状

現在、各キャリアの通信の最適化は規制の一つとして使われているようで、常時通信の最適化をするのは、一部の格安MVNOだけのようです。
通信の最適化によって画像などが圧縮され、上記のデメリットが周知され、それに同意し契約するのであれば問題はないかと思います。
しかし、契約してから約款の変更とサイトへの記載で通信の最適化を適応された場合、一般ユーザはキャリアによって画像が圧縮されていることを認識することは、難しく、サイトの問題と思う人の方が多いハズです。
そもそも、一般ユーザは通信の過程で圧縮されるなんて思ってもいないかと思います。

問題点

現在、最適化の基準は非公開で、webサイト側で最適化を管理出来ない状況です。すべて、通信キャリアが決めてしまっています。
また、一般的なwebサイトでは、閲覧者に表示までの時間を取らせないよう、画像の最適化は既に実施済みである場合の方が多く、その画像サイズにしてあることに意味がある場合があります。これらの画像サイズを改変してしまうのはサイト開発者の意図していないものであり、通信の媒介が出来ていない状況であると取ることも出来ます。
また、画像には著作権があり、Exif情報として著作者の情報を載せることができるはずが、最適化の際にそのexif情報を破棄してしまい著作権は誰のものか分からなくなってしまう問題もあります。さらに、不可逆な圧縮は改変であり、それをProxyサーバで配信することは配布と取ることも出来ます。これは著作権的にどうなのか?も問題となります。

対策

通信キャリアでは、一部のキャリアを除き利用ユーザに対しての最適化を解除できるようにして対応していますが、webサイトに対しての配慮は一切ありません。
対策として、googleなどの検索で使われるrobots.txtの様に、通信の最適化をwebサイト側で拒否する意志を示し、キャリアでその情報を確認して圧縮処理の有無を決めるなどの対策が必要であると思います。
また、キャリアでは、どのような画像が圧縮されるのか、などの情報の公開することで、サイト側で圧縮されてもレイアウトが崩れない様にすることも出来ます。
更にChrome データセーバーではwebサーバに最適化の為proxyからの通信であることを示すためにhttpのリクエストヘッダーにVia: 1.1 Chrome-Compression-Proxyを付けることで通知しています。これと同様に何らかの方法で最適化しているとこをwebサイトに通知することでサイト側で最適化に対する対策処理が可能となり、最適化を受け入れるサイト、受け入れないサイトの自由が作れるかと思います。ただし、これらは、通信の最適化を実施ている通信キャリアがすべき対策です。web開発側でできる対策ではありません。

最後に

通信の最適化がすべて悪の様な状況が見られますが、これは強制的だからであり、通信の最適化に自由を与えることができれば、それほど問題を産まなかったのではないかと思います。
実際、この最適化が炎上したのはソフトバンクが常に通信の最適化を行っていたことが発覚したことから始まっています。
もし、通信の最適化がユーザにしっかり通知され、ユーザが通信の最適化を選ぶ自由、また、通信キャリアが最適化の基準と方法をしっかり公開し、webサイトの最適化に対する意志を尊重できるような仕組みにしていれば、なんの問題もなかったかと思います。通信の最適化自体はそれほど悪いものではありません。ユーザにとってのメリットもしっかりあります。また、サイト開発側も、(それなりの圧縮は必要だろうけど)画像サイズを意識せず公開しておけば、あとはキャリアがいい感じにしてくれるというメリットもあります。通信キャリアには、最適化の情報の開示と最適化を選べる自由を提供してほしいものです。


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